ナショナルキッド

『ナショナルキッド』(National Kid)は、1960年8月4日から1961年4月27日まで日本教育テレビ(NET)系で放送された、東映製作の特撮番組、および劇中の主人公であるヒーローの名前。

 

東映が手掛けた初のSFを使用した特撮作品で、現在では「特撮作品の原点となった作品」と紹介されている。

「ナショナル」こと松下電器産業株式会社(現社名:パナソニック株式会社)が単独スポンサーをつとめ、オープニング映像にはナショナルの電飾広告塔をバックに空を飛ぶナショナルキッドの姿が使われ、劇中でナショナルキッドが使用するエロルヤ光線銃がナショナルの懐中電灯と同じ形であるなど、かなり徹底したマーチャンダイジングが行われた。

また番組放送当時、電気店でナショナルの電球を買うと、ナショナルキッドのメダルプラスチック製)がおまけに付いた。タイトルのロゴも「ナショ文字」と呼ばれる、当時の松下のロゴと同じ書体だったが、通常松下の単独スポンサー番組のオープニングで使われていた「明るいナショナル」は、同番組では使用していなかった。もともとは「ハイパーキッド」のタイトルで企画されそのまま製作される予定であったが、松下電器産業が単独スポンサーとなったため、タイトル(およびヒーロー名)を変更した経緯がある。

また一峰大二による漫画が『ぼくら』(講談社)に連載されていた。ブラジルでは1960年代から軍事政権によって全てのヒーロー特撮が放送禁止されるまで放送され、現在でも知名度は高く、日本でさえ販売されていないDVDが販売されている。

 

ナショナルキッド

アンドロメダから地球防衛の任を受けてやってきたスーパーヒーロー。 地球では旗竜作(はた りゅうさく)と姿を変えて活動しているが、マジックラジオの通信を聞くとどこからともなく空を飛びながらやってきて悪を相手に活躍する。 武器はレイガンとエロルヤ光線銃。 格闘能力にも長けており海底でも自由に活動できる無敵の超人である。